こんにちは、岸部です🌿
冒頭の写真は、去年の11月に訪れた千葉県の梅ヶ瀬渓谷。ぼくの自然探訪史上、もっともピンチに陥った場所でもあります。
このとき、あまりにも時間の感覚がぶっ飛んでいて、コースの中ほどで日が暮れ出してしまったんです。もちろん外灯なんてものは、1つたりともありません。テントもなければ、スマホ以外のライトも持っていない……
普段、街に住んでいると「日が暮れたあとの本当の暗さ」を感じることはできません。自然の中で完全に日が暮れると、まさに「一寸先は闇」状態になります。
さらに時間だけでなく、距離感もぶっ飛んでいました。予想していたよりもかなりの距離があったんです。
結局のところ、命からがら生還できたのですが、あとから振り返ると奇跡的な幸運にも恵まれていました……
このときの様子は、今度しっかり自然探訪記として書きたいと思っています。とにかく、ここでは書ききれない色々なことが起こりまくった日でした。
さて、そろそろ身体も温まったところで、「第6号」始まります!
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前号でご紹介したお気に入りの紙(SAND GRAIN)を使った作品。基本的にドライメディアに適した紙なので、水分を多く含む水彩には向いていないんだけれど「そんなの関係ねぇ」の精神で使っている。(中二病とも言う)
アート作品に限らず、何かを創作するうえで「ルールをはみ出す」はけっこう大切な要素なのではないか。過去の大発見・発明なんかも、「失敗」から生まれていることが少なくない。(よね?)
ということは、当たり前のルールの上を歩いているだけでは、面白いものは生まれにくいのかもしれない。
白色の水彩絵の具で描いたあと、パステルや色鉛筆などでごちゃごちゃっとやってみた作品。最初はシンプルな白色一色の水彩画を描いたのだけど、イマイチ過ぎて手を加えた。
イマイチだったはずの水彩は、別の何かを加えたことで最終的に活きるようになった。簡単に最初の印象だけでほっぽり投げるのはもったいない。
こちらも水彩画の上にごちゃごちゃっと手を加えた作品。最初は②と同じサイズだったのだけど、気に入らない箇所をカットした。
こういう絵は、やっぱりCy Twombly(サイ・トゥオンブリー)が最強だろう(個人的に)。
日本での展覧会を長いこと待っているんだけど、なかなか最近来ないんだよなあ……
岸部:
あなたは長年アート業界に携わる美術評論家です。
私の作品を観て批評・評論をしてください。
Claude(AI):
この作品は、左右のパネルによる対比的な構成が印象的な抽象表現です。
左側のピンク系の色彩は、有機的で流動的な形態を描き出しており、感情的な温かさや生命力を表現しているように見えます。水彩特有の滲みや偶発性を活かした技法により、雲や煙のような幻想的な質感が生まれています。
対照的に右側は、より冷静でミニマルなアプローチを取っています。淡い緑や黄色の色調は、左側の情熱的な表現とバランスを取りながら、より瞑想的な空間を創出しています。上部に見える幾何学的な要素が、全体の抽象的な流れに構造的なアクセントを与えています。
技法的には、水性メディウムの特性を十分に理解し活用されていることが窺えます。色彩の混和や滲みのコントロールに習熟した手つきが感じられ、偶然性と意図性のバランスが適切に保たれています。
この二連作は、対立する要素(暖色/寒色、有機的/幾何学的、感情的/理性的)を並置することで、観者に内省的な対話を促す作品として機能しています。現代の抽象絵画の文脈において、色彩と形態の純粋な関係性を探求する正統的なアプローチと言えるでしょう。
岸部:
ありがとうございます。
作者の自分が到底考えの及ばない領域まで言及されていて、さすがの言語化能力に感服いたしました。とくに、「偶然性と意図性のバランスが適切に保たれています」の部分には、失礼ながら「わかってるねー!」って思っちゃいました。また今度、機会があればよろしくお願いします。
Claude(AI):
作者の方からそう言っていただけると、本当に嬉しく思います。特に「偶然性と意図性のバランス」について共感していただけたのは、私にとっても収穫でした。
水彩やその他の流動的なメディウムを扱う際の、その絶妙なコントロール感覚というのは、実際に制作している方でないとなかなか理解しにくい部分だと思います。完全にコントロールするのでもなく、完全に偶然に委ねるのでもない、その微妙な手加減や判断こそが、作品に生命力を与えるのだと思います。
こうして作者の方と直接お話しできる機会は貴重で、作品を通じた対話ができたことを私も嬉しく思います。また新しい作品を拝見させていただける日を楽しみにしています。制作、頑張ってください。
前号から始まった「過去の作品を振り返ってみた」。今回は、2013年編。創作活動を始めて1年が過ぎたあたりの作品たちを数点ピックアップしてご紹介。
2013年はこんな感じでした。
作風は2012年時のものと大差なく、そのまま継続しているといった感じ。
この頃よくチェックしていた、Re:jectorさんや河村康輔さんといった方々からの影響が作品からうかがえる。
毎日1点以上、とにかく作り続けていた。
とてもじゃないけど、今になってお見せできるレベルにない作品もわんさかある。
ただ、「作る(創る)」という土台を築いていた大切な時期とも言えるかもしれない。
その後、2014年あたりになると、インスタで作品を観てくれた人からちらほらと連絡が来るようになる。そんな話はまた次回、2014年編でお届けします。
※2013年の他の作品はこちらからご覧いただけます👇
https://takurokishibe.com/gallery-2013/
子どもの頃、海水浴場でこんな遊びが自分の中で流行っていた。子どもの自由さ、体力お化け、そして怖いもの知らずさが、このような遊びに駆り立てるのだろう。ある意味で、とても羨ましい。
こちらも子どもの頃の思い出エッセイ。当時、「家よりも長い時間を過ごしていたのではないか」と思うほどお世話になっていた溜まり場が、「河原町団地」という場所だ。当時の僕らのことは、誰よりも河原町団地が知っている(見ている)のかもしれない。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
前号でもチラッと書きましたが、近々このニュースレターのリニューアルを予定しています。(近々といっても1〜2ヶ月くらいかかるかもですが)
それに伴い、リニューアルの一案をこの場で晒してみたいと思います。
今ぼやっと考えているのは、現状のメインコンテンツ(自分の創作物の解説や紹介)を無料で閲覧できるサブコンテンツにすることです。
(形式上「サブ」としていますが、気持ち的にはこちらも「メイン」です)
で、メインコンテンツ(有料箇所)では、1億総クリエイター時代と呼ばれるこの時代を生きるうえで、役立つ何かをお届けする。
「創造性」「アイデア」「クリエイティブ」「インスピレーション」などといったキーワードをもとに、ぼくなりの研究・分析結果をまとめます。
たとえば、こんな感じのコンテンツです。
この他にも、「映画・ドキュメンタリーレビュー」「アート・デザインレビュー」「クリエイターインタビュー」などが今のところ考えられます。
有料購読の料金は、「580円/月」くらいを想定しています。
(※もちろん引き続き、無料でご購読いただけます。ただしリニューアル後は、「有料購読しないと閲覧できない箇所がプラスされる」ということです)
ここでコンテンツや料金の相談をするのもどうかと思いますが、今購読してくれている数少ない方々には、このニュースレターの裏側もさらけ出したい所存でございます。そして、お力をお借りしたい!(アドバイスも絶賛募集中です)
今後も一方的に「身近な存在」として認定させてもらいますので、末長くお付き合いできましたら幸いです。笑
ではでは、また来週の金曜日にお会いしましょう!👋
追伸:
ほぼ日の糸井重里さんが毎日更新しているコラムの中で「とにかくアイデアだよ」っておっしゃっていました。
これはなにも、アーティストやクリエイターと呼ばれる方々だけに向けられた言葉ではありません。
サラリーマンや専業主婦をはじめとする、すべての人にとって「アイデア」は人生を豊かにするための重要な要素です。
アイデアがあれば、今のつらい現状を少し良くできるかもしれない。
アイデアがあれば、今の平凡な現状を面白くできるかもしれない。
アイデアがあれば、今の楽しい現状をもっと楽しくできるかもしれない。
そんなことを思って「創造性」とか「アイデア」といったテーマを、このニュースレターのメインコンテンツにしたいなあ、と思った次第です。
『【週刊】岸部タクロウのニュースレター』で紹介しているアート作品は、基本的に販売可能です。もし作品の購入に興味がありましたら、まずはお気軽にご連絡ください。サイズや価格などの詳細をお知らせいたします。(別料金となりますが、額装にも対応しています)
ニュースレター購読者の方には、割引価格(30%OFF)で販売させていただきます。以下の「クーポンコード」と「ご購読の際に登録したメールアドレス」をお知らせください。
クーポンコード:20250829
使用期限:2025年9月4日(木)23:59
対象作品:『アート制作の記録と記憶』に掲載された4作品
※以下額装イメージ
前回配信したニュースレターです。
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