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✉️ 2025年9月12日(金)【第8号】
【週刊】岸部タクロウのニュースレター(毎週金曜配信)
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岸部 タクロウ
2025/09/12

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こんにちは、岸部です🌿


冒頭の写真は、今年の2月に神奈川県の平塚市と大磯町にまたがる超低山「高麗山(168m)」のハイキングコースで撮ったものです。

このときはソロでの自然探訪だったので、超マイペースに歩き、写真を撮り、独り言をつぶやきといった感じでした。笑


前回の自然探訪(富士見塚ハイキングコース)から、かれこれ4ヶ月ほどの夏季休業が続いているので、そろそろ身体が自然を欲している今日この頃です。

もう9月だというのに一向に秋めいてこないので、新シーズンは10月くらいかなと思っています。(夏、長すぎ!)



ということで、「第8号」始まりまーす!


📋 今週のラインナップ

  1. 🎨 アート制作の記録と記憶
  2. 👨‍🎨 過去の作品を振り返ってみた【2015年編】
  3. ✍️ 文筆活動の記録と記憶
  4. 💡 今週のインスピレーション
    【Vol.4:『クリエイティブの授業』オースティン・クレオン】
  5. 💌 ラブレター(編集後記)
  6. 🎫 いつもありがとう!購読者限定クーポン


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🎨 アート制作の記録と記憶

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写真の白濁した水は、絵の具ではなくコラージュの接着剤として使用しているアクリルメディウムが溶け出たもの。とても綺麗。

今作っているコラージュ作品のお披露目は、次の次のニュースレターあたりかな。


① Untitled, Watercolor on paper, 2025

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抽象画は“向き”に悩むことが多い。この作品は“縦向き”にしているけれど、別に“横向き”でも問題ない。

向きには基本的に「縦×2・横×2」の合計、4パターンがある。さすがに「4パターンとも使える」ということは少ないけれど、2〜3パターンから悩むことはけっこうある。

作品の完成後、制作中に思っていた向きよりもイケてる向きを発見すると、ちょっと得した気分になる。抽象画ならではの現象。


② Untitled, Watercolor on paper, 2025

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1つの画面に水彩ならではのいろんな効果が見て取れる作品。水の量や絵の具の濃さ、乾く前の紙の傾け方などによって、自分の想像を超える面白い効果が生まれる。

色は赤系で統一されているけれど、微妙に異なるグラデーションの層になっている。


③ Untitled, Watercolor on paper, 2025

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これもたしか、“向き”で迷った記憶がある。向きで迷ったときは、実物を見るだけでなく、PCやスマホの画面で確認したりしている。

そうすることで、スッと決まったりするから面白い。

「PCやスマホの画面で見る」には、より客観的に見れるようになる「なんちゃら効果」みたいなのがあるのかもしれない。



👨‍🎨 過去の作品を振り返ってみた【2015年編】

第5号から始まったコーナー「過去の作品を振り返ってみた」。今回は2015年編。創作活動を始めて3年が過ぎたあたりの作品たちを数点ピックアップしてご紹介。

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2015年までの作品には、必ずと言っていいほど「人間の身体の一部(または全体)」が使われている。

その点について、当時の自分にどれほどのこだわりがあったのかはよく覚えていないけれど、当たり前のアプローチではあった。


それが翌年になるとガラッと変わって、一切「人間」を素材として使わない「模様的」なコラージュ作品が急増する。と言っても、それほど長くは続かないのだけど……

どんな作品かは、また次回(9号)。


※2015年の他の作品は、こちらからご覧いただけます👇




✍️ 文筆活動の記録と記憶

人の数だけ読書のかたちがある。読書アレルギーへの処方箋『読書は鼻歌くらいでちょうどいい』。

『読書は鼻歌くらいでちょうどいい』大島梢絵 (2).jpg.webp

増える一方の積読に困っていたときに読んだ本。レビューというか、読書エッセイのようなもの。

自分で勝手に設定した「読書ハードル」を適正な位置に下げてくれるような本。本の読み方なんて人それぞれ。肩の力を抜いて自由に読んだらいい。




💡 今週のインスピレーション【Vol.4:『クリエイティブの授業』オースティン・クレオン】

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オースティン・クレオン|出典:Larry D. Moore, CC BY 4.0


今回の「今週のインスピレーション」は、オースティン・クレオン(作家/アーティスト/講演家)の著書『クリエイティブの授業』からお届け。


「100%“オリジナル”なもの」なんて存在しない

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あなたがもし「創作」に対して必要以上に苦しんでいるとしたら、それは「100%“オリジナル”なもの」を生み出そうとしているからかもしれない。


現代絵画の父ピカソや20世紀の重要詩人T.S.エリオット、イギリスの神学者イングといった各界の巨匠たちは、こんな言葉を残している。


優れた芸術家は模倣し、偉大な芸術家は盗む。

ーパブロ・ピカソ(スペインの画家)


未熟な詩人はまねるが、熟練した詩人は盗む。
無能な詩人は盗んだものを壊すが、有能な詩人はより優れたもの、少なくとも違うものへと変える。

ーT.S.エリオット(イギリスの詩人)


オリジナリティとは何か?バレない盗作である。

ーウィリアム・ラルフ・イング(イギリスの神学者)


もちろん「単に他人の創作を真似たり盗んだりすればいい」というわけではない。けれど、変なプライドを持たずに「すでにそこにあるもの」を取り入れる(受け入れる)柔軟な姿勢は必要だと思う。


その姿勢はきっと、自らが勝手に設定していた高い「創作の壁」を壊す(または下げる)ことにつながるのではないだろうか。


アーティストへの定番の質問の一つに、「どこからアイデアがわいてくるんですか?」がある。

著者のオースティン・クレオンによると、正直なアーティストはこのように答えるらしい。


そりゃ、盗むのさ


アーティストは「収集家」である

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「アーティスト」なんて聞くと、「何かを0から生み出している特別な人」のように感じる人も多いのではないか。けれどそれは、少し大袈裟な解釈かもしれない。


意外にも著者はアーティストのことを「収集家」と呼んでいる。

その真意は、「創作に必要なアイデアは身の回りにあるもので決まる」ということ。

アーティストは、自分が「これだ!」と思うものを集める。その集積が自らの創作やアイデアに大きな影響を与える。


アーティストにとって何を集める(吸収する)かは、作品(表現)に直結する重要な行為なのだ。


自分の感性と共鳴するもの、
想像を掻き立てるものなら、
どんなものからでも盗みなさい。
昔の映画、今の映画、音楽、本、絵、写真、詩、夢、雑談、
建物、橋、看板、木、雲、水、光、影。
どんどん吸収し、心に訴えかけるものだけから盗むのだ。
そうすれば、君の作品(盗品)は本物になる。

ージム・ジャームッシュ(アメリカの映画監督)


まとめ

自分の作品に対して「これは俺のオリジナルだぜ!」みたいに鼻高々な人は、ただ単に「元ネタ」に気づいていないだけかもしれない。


今の時代にどんなものを作ろうとも、過去を振り返れば何かしらの元ネタが存在する。


今の時代を生きるぼくたちに大切なことは、「これは俺のオリジナルだぜ!」と鼻高々になることではなく「人類がこれまでに積み重ねてきた創作の歴史の上に自分も立っている」という自覚と感謝を持つことだろうと思う。


100%“オリジナル”なもの」なんて、今の世の中にはないのだから。


参考:『クリエイティブの授業』オースティン・クレオン




💌 ラブレター(編集後記)

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!


ついさっき、SNS上で滅多にしたことがない「議論」的なものをほんの少しだけしてみたんです。

きっかけは、ピカソの名言を引用した投稿でした。

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すると、この名言をお気に召さない方から「納得がいかない」とのリプをいただきました。

正直ぼくは、こういうやり取りを「めんどくさっ」とか思ってしまうタイプなのですが(ごめんなさい!)、なんとなく返信してみました。


結果的に、これまでの投稿(自分の作品など)よりも圧倒的に「閲覧数」や「いいね数」が増加したんです。


なんともまあ、寂しい話ですが、“そういうこと”みたいです。

そもそも、自分が生み出した作品や、それにまつわる文章よりも有名人の「ただの引用」の方が圧倒的に多くの閲覧数を稼いでいるという事実を目の当たりにしました。


そこで思い出されるのが、けんすうさんの「情報発信の3段階」。ここには、「意見」の前に「情報」を伝える事の大切さが示されています。

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世知辛い話ですが、意見の前に情報を伝えることは「何者でもない者」の宿命のようです。

もう少し、「ただの引用」のような情報の投稿を増やしてみようかなと、思った出来事でした。



ではでは、これにて「第8号」はおしまいです。

また来週の金曜日にお会いしましょう!👋




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クーポンコード:20250912
使用期限:2025年9月19日(木)23:59
対象作品:本号『アート制作の記録と記憶』に掲載された作品


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📚 バックナンバー

・第7号(2025年9月5日配信)

前回配信したニュースレターです。


・創刊号(2025年6月30日配信)

ニュースレターの配信を始めた経緯なんかを書いています。




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